モンパルナスにある老舗カフェ
パリの南に位置するモンパルナス(Montparnasse)。
ここには高層のモンパルナスタワーがそびえ建ち、都会的な雰囲気があります。その現代的な風景は、一瞬パリにいるのを忘れそうになってしまうほど。
そのモンパルナスタワーからメトロの駅一駅過ぎ、ヴァヴァン(Vavin)で下車すると、昔ながらのモンパルナスの風景が戻ってきます。
赤い日差しとテラスが目印の駅前カフェ、ラ・ロトンド「La Rotonde」。
1903年創業、パリの中の有名な老舗カフェの一つです。
芸術家も常連だった
1900年初頭、モンパルナス界隈は町外れの新興地だったため家賃が安く、多くの芸術家が暮らしていたところです。
そのモンパルナスに住んでいた代表的な芸術家はジャン・コクトー、藤田嗣治、モディリアーニ、ピカソと、今でも有名な芸術家達が名を連ねます。
彼らはこのカフェの常連で、毎日のように店に通ってきては芸術論を戦わせ、お金がないときにはコーヒー代の代わりに自作の絵を置いていったそうです。
その当時の絵は、今でもアール・デコの豪華な内装の店内のところどころに飾られ見ることが出来ます。
カフェ利用だけでなくディナーもオススメ
駅前にあることから待ち合わせ場所として多く利用されており、お天気のいい日のテラス席はすぐ満員に。
カフェとしての利用の多いカフェですが、ディナーも好評でコースで44€。
アラカルトでも気軽に楽しめます。
日替わりで本日のオススメ料理、今月のワインのセレクトも。
今では当時の面影がすっかりなくなってしまったのだろうモンパルナス。
それでもここのカフェは100年前と同じ時間が流れているように感じられる数少ない場所。
レトロな雰囲気の中で、エコール・ド・パリの画家達が過ごした時間に想いを馳せるのも良いかもしれません。
La Rotonde Montparnasse
105 Bd. du Montparnasse – 75006 Paris
4番線:Vavin
7:15~25:00
01 43 26 48 26
http://www.rotondemontparnasse.com/