賑やかなサン・ジェルマン大通りを東に歩き、少し入ったところの映画館。
平日はフランス映画を主に上映しているミニシアターなのですが、週末金・土曜日のレイトショーは、他の映画館では決して見られない、キッチュな映画体験が楽しめる映画館なんです。
ロッキー・ホラー・ピクチャー・ショウ
1975年のイギリス映画「ROCKY HORROR PICTURE SHOW(ロッキー・ホラー・ピクチャー・ショウ)」
この映画はロックミュージカルのB級カルト映画なのですが映画公開から34年経った今でも世界各地に定期上映を行っているという、知る人ぞ知るカリスマ的映画。
その魅力は色あせることなくファンを惹き付けています。
なにがこんなに人々を惹きつけているのかというと、この映画が他の映画と違う点は、登場人物と全く同じコスチュームを身に着けたパフォーマーが登場し、映画のストーリーと同じパフォーマンスを繰り広げます。
観客は結婚式の場面になるとライスシャワーをばら撒き、雨が降ればペットボトルの水をまき、濡れないように新聞紙をかぶり、ダンスの場面になれば立ち上がって同じように踊るという、観客参加型というところ。
こちらのSTUDIO GALANDEは、パリで唯一この映画を定期上映している映画館なのです。
上映は、毎週金、土の夜スタート
まずパフォーマーが入場し、準備が終わったら観客が入場し、スクリーンの前に特別に設えられたステージでのパフォーマーによるショータイム、映画に参加する上での説明etc・・・で、実際映画が始まるのは23時くらい。
映画のことを全く知らずに始めて訪れても、ライブのような雰囲気でとても楽しめますが、DVDを見てみるなど日本で少し予備知識を入れていくと更に楽しいものになります。
「ROCKY HORROR PICTURE SHOW(ロッキー・ホラー・ピクチャー・ショウ)」は、毎週金・土2回上映しているにもかかわらず大人気で、毎週満席御礼の状態です。
上映開始の一時間ほど前から映画館の前に行列が出来始めます。
映画のチケットは12€で一週間前から購入できるので前もって買っている人も多く、当日行っても既にチケットが完売していて入れないということもしばしば。
予定が決まっていれば前もって窓口で購入しておくことをオススメします。
また、金・土パフォーマーが交代で上映を行っているため、両日共に上映の雰囲気が少し違ったものになっています。
金曜日はファン有志によるパフォーマンス上映で常連客中心、土曜日がオフィシャル・ファンクラブによる上映になっています。
初心者は土曜日の上映が入りやすいかもしれません。
上映へ行く際の注意点
映画の中で、雨の降る場面になると、場内の人が一丸となってペットボトルの水をばら撒きます!!
ずぶ濡れになる可能性があるので濡れて困る服装で行かないこと。
そしてタオルやビニールシートがあると便利かも。
お米や新聞紙を持参していけば、映画に参加できて楽しいですよ。
尚、映画の終了時間が12時過ぎてしまうため、メトロやバスを利用する人はあまり奥の席に座らないこと。
なるべく通路側の前の席に座るようにしましょう。
決してフランスらしい体験とは言えませんが、フランス人のオシャレで気取ったイメージが覆される体験になると思います!
いつもとは違う雰囲気の、パリでの楽しい週末の夜になること間違いなし!です。
Musée Marmottan Monet
42 rue Galande – 75005 Paris
10番線:Cluny-La Sorbonne
10番線:Maubert-Mutualité
01 43 54 72 71
http://studiogalande.fr/