マレ地区には18世紀まで多くの貴族が住んでいたので、沢山の中世の面影を残した建物を見ることが出来る地区です。
「サマリテーヌ」の創始者が収集した美術品
この「コニャック・ジェイ美術館」も、その中世の貴族が住んでいた建物を美術館にしたものです。
最後に邸宅として住んでいたのが、今では閉店してしまったパリのデパート「サマリテーヌ」の創始者、エルネスト・コニャック氏。
コニャック・ジェイ美術館に展示されている美術品はコニャック氏とその妻ルイーズ・ジェイが収集した美術品で、絵画、家具、陶磁器に至るまで全てが18世紀のもの。
絵画ではフラゴナール、ブーシェ、モーリスなどのロココを代表する画家達の作品が見られます。
出典:https://theselfishyears.com/
室内の装飾はとても美しく、各部屋ごとにテーマを変えた優美なインテリアも見どころの一つ。
パリにいくつか点在する、このような昔の邸宅が今では美術館になっているところの美術品は、邸宅の持ち主がコレクションした美術品が展示されているところがほとんどなので、作品を見ながら邸宅の持ち主の趣味も伺えます。
美しい庭園も
出典:http://www.lesitedelevenementiel.com/
コニャック・ジェイ美術館の作品を展示してあるサロンも当時のまま保存されているので、貴族の生活を肌で感じることの出来る、貴重な場所です。
コニャック・ジェイ美術館は、パリの市立美術館で入場無料ですので、マレ地区へ出掛けたなら立ち寄ってみてください。
Musée Cognacq-Jay
8 rue Elzevir – 75003 Paris
1番線:Saint-Paul
10:00~18:00
月・祝
01 40 27 07 21
http://www.museecognacqjay.paris.fr/
無料(常設展)