パリの住宅街8区。
メトロ2号線、モンソーで下車して地上に上がると、美しいモンソー公園が広がっています。
散歩がてら公園を歩いて抜けると、モンソー通りがあります。
住宅の多いこの通りにひっそりと建っている、小さな美術館がニシム・ドゥ・カモンド美術館(Musee Nissim de Camondo)です。
出典:http://www.parisinconnu.com/
この建物は、パリが最も美しかったといわれているベルエポック時代の1911年に建てられたもの。
プチ・トリアノンを真似た建物
当時のパリの銀行家、モイス・ドゥ・カモンド伯爵の個人邸宅で、ヴェルサイユ宮殿敷地内にある、マリー・アントワネットのお気に入りだった離宮、プチ・トリアノンを真似て造られた建物です。
華やかで洗練されたルイ15,16世時代の貴族趣味でまとめられたインテリアは、各サロンごとにテーマカラーで分けられています。
出典:http://www.officiel-galeries-musees.com/
豪華な絨緞、ゴブラン織りのタピストリー、家具やテーブルセットなどは、長年かけて伯爵がコレクションしてきた物。
戦争で戦死した最愛の息子であるニシム・ドゥ・カモンドを追悼し、邸宅を保存して資料にする目的と彼の死後膨大なコレクションが競売にかけられるのを防ぐために二シム・ドゥ・カモンドの名をつけた美術館として、国に寄贈されました。
華やかなベル・エポック時代のパリが感じられる、見ごたえのある素敵な美術館です。
Musée Nissim de Camondo
63 rue de Monceau – 75008 Paris
2番線:Monceau /2・3番線:Villiers
10:00~17:90
月・火
01 53 89 06 40
http://www.lesartsdecoratifs.fr/
11€(オーディオガイド付)