パリへ旅行に来たならば、必ず訪れたいルーブル美術館。
このルーブル美術館の北側、リヴォリ通りの向かいの小さな入り口を入ると、ステキな庭園が広がっています。
それが「パレ・ロワイヤル(Palais Royal)」です。
ルイ14世が幼少期に過ごした王宮
出典:http://paris-silvousplait.com/en/palais-royal/
パレ・ロワイヤルを日本語に訳すと「王宮」です。
パレ・ロワイヤルはヴェルサイユ宮殿を造ったことで有名な太陽王、ルイ14世が幼少期に過ごした王宮です。
その後、王族がヴェルサイユ宮殿に移た後、庭園の周りにコの字型の棟を付け、借家や店舗として一種の商店街のように造った18世紀当時にはあらゆる階層の人々が集い、カフェやブティックや賭博場が集結してアミューズメントパークのようになっていました。
その18世紀1789年7月、王政に不満を持つ民衆に「武器を取れ!」と呼びかけたのが、この回廊の西寄りにあるカフェ・ド・フォワの前。
フランス革命の始まり
その翌日バスチーユ監獄襲撃事件が起こり、フランス革命へと発展。
フランスの歴史の中で最も重要視され、国で一番大切な祝日とされている革命記念日の7月14日に起こったフランス革命は、ここから始まりました。
そんな18世紀に動乱がこの場所で起こり、パリで一番人々が集まり活気のある場所だったパレ・ロワイヤルの庭園ですが、今の現代はそんなことがあったとは思えないほど都会の喧騒を離れた静かで美しい庭園になっています。
週末には散歩を楽しむ親子連れの姿が見られます。
回廊の1階に並ぶオシャレなブティックやカフェ、アンティークショップなどを散歩しながら覗いたり、公園のベンチに座って中央の噴水を見ながら日光浴したりしていると、慌しい日常の生活を忘れられるような気がするほどのんびり出来ます。
出典:http://www.frenchgardening.com/
ルーブル美術館に一番近い場所に位置し、パレ・ロワイヤルの南側にあるパリの文化省となっている建物の中庭には、現代美術の芸術家、ダニエル・ビュランによる白黒のストライプの円柱が置かれていて古い建物の中のモダンなオブジェの不思議な調和も見逃せないところです。
Palais Royal
Place du Palais Royal – 75001 Paris
1・7番線:Palais Royal-Musee du Louvre/7・14番線:Pyramides
7:00~23:00
01 47 03 92 16
http://www.domaine-palais-royal.fr/